アトラタン極北にあるにもかかわらず、熱帯並みに熱い。その要因としては、各所に見られる、地表に露出した溶岩にある。大災害以降、地殻変動が起こり、ムルマンスクは甚大な被害がもたらされた。その最たるは溶岩地帯の出現である。詳しくは後述するが、国の随所に溶岩地帯という危険地帯が現れ、その影響で雪は解け、温暖化した。
上述の通り、溶岩地帯がそこかしこに出現してしまう。王宮も周囲が溶岩に囲まれ、まるでディアボロス界の城の如く禍々しい景色となった。また、投影体の襲撃が激しくなっており、それにあたって、廃墟を改造し、王不在の間に巨大な訓練所を有志の兵たちで建造した。また、混沌の影響で動植物に大きな影響を与えており、牛や馬などに特に多大な影響を与えた。混沌馬と呼ばれる、異形化、或いは邪紋を得た馬となっており、牛はミノタウロスのようになってしまったものもある。オリュンポス界から現れた半人半馬のケイローンの力がなければ、無法地帯となっていたかもしれない。
上述の通り貿易とそれに付随する金融業が発展している。降雪量も少ないため農業を一部行っているが、穀物の生産はアストラハンと輸入作物に依存している。
ノーザランの全てを統括する王権政治。絶対王権に近く、他の領地よりも地位が高い。ムルマンスクはノーザランを統べるレオノヴァ家の直轄地であり、直接的な収入はムルマンスクから得ている。
『燃え盛る城』と名付けられたレオノヴァ家の王宮。かつての美しい景観は影を潜め、今や魔境の城の如く恐ろしい容貌となっている。ただ、これがなぜか観光的に人気が出てしまっている。
メイジアカデミー直属の商会。今回の事態を重く見て、支援を行えるように設置した拠点でもある。ただ、商会主アストリッド・ユーノの意向が強く、金銭的対価を支払えば確実なものが手に入るといった形になっている。ただし、この商会を利用する場合は国家に商会利用を公認されている必要があり、またその人物の精確な名簿が作られることとなる。