「伝説」

 当キャンペーンではサプリメント「グランクレスト戦記データブック」で追加された「伝説」ルールを採用する。
 ムルマンスクをはじめとする各領地ごとに、固有の「伝説」を有し、各領地に所属するキャラクターはそれぞれに沿った効果を得られる。
 これらの伝説は、大規模な混沌災害の発生以降に生まれたものとする。

各地の伝説一覧

ムルマンスク 『神馬の末裔』

概要
一日に千里を駆ける神馬の血統を継ぐ馬が生まれるようになった。
その馬はヴァルハラ界のスレイブニルだとも、邪紋を刻んだ怪馬だとも言われている。
この地で生まれ育つ馬は皆優秀で、他国の名馬が凡庸なロバに思えるほどの能力を持っている。
効果
ムルマンスクに所属するキャラクターが持つあらゆる乗騎(動物/馬)の行動修正に+2・移動修正に+1のボーナスを得る。
「名馬:●●」だった場合、このボーナスは行動修正に+4・移動修正に+2となる。(※名馬を所持するにはバックアップサポート「名馬育成」が必要)
また、必要資源に[馬]がある部隊は、その攻撃力に+[部隊レベル]のボーナスを得る。
代償
神馬の血は強すぎるため、仔馬たちの大半は死産となってしまう。また、無事に生まれた馬たちの育成にも多くの資金を必要とする。
国資源の[馬]-2、[資金]-2
解除
神馬の血統を捨て、その育成を放棄することで、この伝説は失われる。以降、国で生まれる馬はすべて通常のものとなる。

ノリリスク 『ファウストの悪魔石』

概要
「ファウストの悪魔石」と呼ばれるアイテムが発見された。
拳大の赤い宝石で、かつて異世界の錬金術師ファウスト博士がアビス界の大悪魔メフィストフェレスを封印したものとされる。
ノリリスクに所属するキャラクターは、メフィストフェレスに願うことで、運命を劇的に切り拓く力を与えられる。
効果
この石の効果を使用する場合は、石を所持する領主セアンがシーンに登場している必要があり、またセアンによる許可が必要となる。
効果の使用を宣言した場合、判定のダイスを増やすために使用した天運1点ごとに達成値が+10される。
1シナリオにつき、ノリリスクに所属するキャラクター全員で合わせて3回まで、この効果を使用することができる。
代償
メフィストフェレスは、援助の代償に、願った者の血と魂を求める。
効果を使用して判定を行ったキャラクターは、そのメインプロセスの終了直後、【HP】か【MP】を[使用した天運×20]点失う。どちらを失うかはそのキャラクターが決めること。
【MP】は0未満に出来ないが、【HP】は0未満にしてもよい。
このHPとMPの喪失は、特技や魔法・アイテムの効果によって軽減したり、他者が肩代わりすることはできない。
解除
ファウストの悪魔石が他国に奪われる・破壊されるなどした場合、この効果は解除される。
なお、ロードのキャラクターが目標値30の<聖印>判定に成功することで悪魔石は浄化され、消滅する。この判定に悪魔石の効果を使うことは出来ない。

アストラハン 『始祖君主(ファーストロード)の円卓』

(元の効果から変わるためCMの記述待ち)

カザン 『エルフたちの森』

概要
異世界より投影されたエルフとその混血児(ハーフエルフ)たちが暮らす集落がある森林地帯が生まれた。
エルフたちはロードと友好な関係を築き、力を合わせて国と森を守るが、ひとびとが森を蔑ろにするならばその蜜月も終わりを告げるだろう。
効果
カザンに所属するキャラクターは、マスコン時に部隊オプション「エルフの兵士」を獲得できる。なお、取得には資源を支払う必要がある。
部隊オプション《エルフの兵士》
爵位資源カウント
騎士森林1500
フレイバーテキスト
優美であり、勇猛な森の一族エルフを部隊に組み込む。
効果
部隊の【反射】【感覚】+1、行動値+3
また偉業特技と「タイミング:常時」を除くエルフのクラス特技からひとつを選択し、部隊特技に追加する。
取得した特技のレベルは部隊のレベルと同じになり(元の特技の最大レベルは超えられない)、コストは
「士気1点」に変更される。
代償
カザンのロードは誓いとして【エルフの森を守る】を取得せねばならない。この誓いがなければ伝説は効果を発揮しない。
また、誓いが破られたとGMが判断した場合、再び誓いが守られるまで効果を受けられなくなる。
解除
エルフの里が滅びたり、エルフと人間の間に決定的な破局が訪れたとGMが判断した場合、この伝説は失われる。

ペルミ 『光芒の自由騎士』

概要
光芒の名を持つ自由騎士が訪れるようになった。
彼/彼女は人に仇なす混沌を討つために活動している自由騎士だ。混沌と戦う際に彼/彼女は力を貸してくれるだろう。
効果
部隊オプション「光芒の自由騎士」をひとつ得る。
部隊オプション《副官任命:光芒の自由騎士》
爵位資源カウント
騎士なしなし
フレイバーテキスト
光芒の自由騎士が副官として協力してくれる。
彼/彼女の存在は部隊を奮い立たせ、その知識は混沌の化け物を打ち倒す道筋になるだろう。
効果
部隊の最大士気を+1。さらに混沌投影体に対して行う攻撃のダメージ+[部隊レベル×5]。
「副官任命:●●」は重複して選択できない。
代償
彼らは混沌と戦う時のみ力を貸してくれる。ロード同士の戦いなどでは部隊オプションを使えない。
最終的な判断はGMが行うこと。
解除
光芒の自由騎士との関係を断てばこの伝説は解除される。
またあなたの国が混沌を放置したり、害なす混沌を見逃していれば、彼/彼女は国を去る。この場合も解除となるだろう。

パラナ 『義心の騎士』

概要
かつてロスガルド王国を取り戻したという騎士ヴォルフガングの逸話が広まった。
彼の忠義に憧れるものは多く、またそれを実践せんとする者達によって国は賑わっている。
効果
パラナに所属する者は、ワークス特技《忠義たるもの》をキャラクター作成時またはレベルアップ時に取得できる。
ただし、領主であるイルベットはこの特技を取得できない。
《-》最大Lv:-取得者:-
タイミング射程対象判定コストMC
タイミング射程対象判定コストMC
フレイバーテキスト
効果
エラッタ
なし
代償
特になし
解除
忠義を捧げられているイルベットがその忠義を裏切った場合、この伝説は解除され、ワークス特技は失われる。
《忠義たるもの》を取得していたキャラクターは代わりのワークス特技を取得すること。

イルクーツク 『赤き島(ネソス・エリュテイア)』

概要
付近に極上の美味を産する投影体の島が現れた。
赤き島は、大災害の影響で島国となったイルクーツク領土の南方に位置する。島を治めるのは投影体ゲリュオンという三面六臂の巨人である。
効果
イルクーツクの国資源の[食料]と[資金]に+3。加えて、イルクーツクに属するすべての部隊の士気最大値+1。
GMは遠征中などで国から持ってきた食料が尽きたと判断される場合、この士気最大値の上昇効果が失われるとしても良い。その場合、天運を1点消費することで予備の糧食を確保していたとして、効果の消失を1日延期することが出来る。
代償
特になし
解除
赤き島が消滅する、ゲリュオンがいなくなるなどした時、この伝説は失われる。
美味の元となる家畜の世話はゲリュオンたちにしか出来ず、肉の質は島の土壌に支えられているからだ。

サマーラ 『伝承武技』

概要
秘密の武術"殺覚(さっかく)が伝えられるようになった。"
殺覚の修得者は、全身を殺傷道具として効率的に扱えるようになる。動きからは無駄がなくなり、その一撃は確実に急所を討つ。
効果
サマーラに所属するキャラクターはワークス特技《殺の一文字》をキャラクター作成時またはレベルアップ時に取得できる。
《-》最大Lv:-取得者:-
タイミング射程対象判定コストMC
タイミング射程対象判定コストMC
フレイバーテキスト
効果
エラッタ
なし
代償
殺意で研ぎ澄ました心は他者を遠ざけてしまう。
《殺の一文字》を取得したキャラクターは、【共感】に属する技能判定がすべて-2される。
また、この技術は君主が学ぶべきものではないとされている。ロードのキャラクターが取得した場合、上記のペナルティに加えて統率した部隊の士気最大値-1。
解除
領主であるエコーが「伝承武技」にまつわる知識の一切を禁じることで、この伝説は解除される。
解除された場合、修得者は効果と代償に書かれている影響すべてを失う。
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