シーズン:3

 ふふ、忘れられがちだけど、ノーザランの今の立場って結構不味いのよ。
周りの国からすれば、ノーザランは大規模な混沌災害が発生した爆心地。
周辺国家にとっては得体のしれないことをやらかし、自分の国をも傷つけられた災厄よ。
今まではノーザランの内情もよくわかっていなかったし、何より下手に関わりたくなかったところがあったみたいだけど、
国の内情はそろそろ他国もつかんできているわ。 
特に、ヴァルドリンドは強い警戒感と不信感を持っているでしょうね。
大工房同盟の盟主からすれば、途方もないやらかしをした上に、同盟としての義務を果たしていない不忠者でしょうから。 

                                黄金の兎商会主 アストリッド・ユーノ

概要

徐々に魔境を開き、混乱はありつつも少しずつ安定し始めたノーザラン。しかしそれは同時に戦の匂いを漂わせ始めていた。
女王エカチェリーナは外遊を行い、他国との関係改善に走るも、いずれにせよ戦は避けられないことは明白。
特に、”大規模な混沌討伐によって国内で聖印を持つ者の力が一気に高まり”、その結果の国力の上昇に周辺国は更に強い警戒を示すのであった。
四面楚歌のノーザランだが、戦の匂い、金の匂い、権力の匂いを感じてやってくる者たちが。
『黄昏の戦乙女団』『飛竜のねぐら団』『聖印教会宣教団』
各々異なる目的をもってノーザランの地に足を踏み入れた傭兵団や武装集団。
戦を前にして、ノーザランは更に英傑たちが集う坩堝へと変質していくのであった。

新規参入勢力

"黄昏の戦乙女団"トワイライトメイデン

ヴァルハラ界の主神に仕えるヴァルキリーを信奉する傭兵集団。
血の気にあふれる勇猛なもの達が集まり、団長はヴァルキリー、或いはヴァルキリーの力を継ぐ者たちが継承する。
彼らの恐るべきことはそのほとんどの者が死を恐れていないということだ。
彼らは勇敢な死を遂げることで、死後、天上の宮殿にして戦士たちの楽園であるヴァルハラへ、ヴァルキリーによって誘われると信じている。
その為仲間の死、特に勇敢に死んだ者の葬儀には、笑い合い、酒宴となって弔い、祝福する。
彼らにとって真に恐れるべきは死ではなく臆病風に吹かれて、ヴァルキリーに見捨てられることの方なのだ。
現団長は真正のヴァルキリーであり、強く信奉されている。

"飛竜のねぐら団"ドラゴンズネスト

ドラゴンズネストは、アトラタン大陸でも規模の大きな傭兵団である。
名誉よりも金銭を重視し、契約を積極的にたがえる事こそないが、不利な状況になれば撤退も辞さず、己の命を優先する。
団長のティヴェリオ・フィオローニはロードではあるが、金によって聖印を得た人物であり、その力によってドラゴンを討伐し、
その時に得た資金で飛竜のねぐら団を創設したという。
『飛竜のねぐら団が通った後はぺんぺん草も生えない』という冗談が巷には伝わっており、それは彼らの貪欲性を端的に表している。
彼らにとって目的は、戦うことではなく、儲ける事であり、儲けにつながることであれば大概の事には手を出す(ただしリスクに見合えばの話)。
ノーザランに来ている部隊はその一部であり、早くもノーザラン内での交易網設立に着手している。

"聖印教会宣教団"クルセイダーズ

聖印教会から、聖印教会の教えを伝道するために各地に派遣される武装集団である。
宣教団という名目であり、それは間違っていないのだが、およそ武力によって交渉を進めるきらいがある
ノーザランへやってきたのは、ノーザランが未開の地であり、また大災害という混沌とした状況こそ聖印教会が布教と利権を獲得する好機と捉えられ、教皇直々に命が下ったため。
団長は聖人を体現したような人間で信仰の実践者であるのに対し、副団長は渉外や金勘定を得意とし手段を択ばない人物のため、今までも各地で布教を成功してきた者たちである。
彼らは戦が起これば、必ずノーザランに味方してくれるだろう。ただしそれは対価に聖印教会の基盤をこの地に得ることを目的としているのだ。

シーズン3開始時のエカチェリーナの各3勢力に対するスタンス

現時点におけるエカチェリーナのスタンス

黄昏の戦乙女団

「彼らは、良くも悪くもはっきりしています。彼らの信仰する対象に忠実で、
戦においては、勝つことよりも名誉を重んじると見受けました。
屈強な傭兵団には違いありませんが、一つの団である以上、影響力は大きくなく、
こちらが義理を果たす限りにおいては大きな問題を起こさないと考えます。
ただ戦場において、戦術よりも名誉を優先するのではないかと危惧しています」

 

飛竜のねぐら団

「大陸で幅を利かせている傭兵団ということや、かの団の特性を考えるに、
ノーザランにとっては、経済、流通の助けにもなり、戦時以外においても
重要なパートナーになる可能性があります。しかし、国内の利権を持つ商会、
及び君主と対立する可能性もあり、決して油断はできない相手です」

 

聖印教会宣教団

「現状ではまだ明確な判断はできません。一番何を企てているかわからない相手です。
一先ず距離を取り、様子を見てください。もし彼らに布教を許す場合は、
必ずムルマンスクに報告なさい。また無条件でなく、必ず対価を差し出させなさい。
どれだけ良い隣人であったとしても、決して心許してはなりません。よいですね」
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