アウルム(2/1)：ドラゴンズネスト副団長
「傭兵団に誘われた。ロード。口がうまい。聖印もなんか、器用なことしてたしな。痛いこととかしか覚えてねえけど、ここだとどうなるかな俺」馬鹿だからな。次はちゃんとできるかな。ちゃんとって何だ。
「そのほうが良かったのは分かる。理にカナってるのは。けどお前はきっと、俺より大事にされるやつだ」そうであるべきやつだ。
「投資」　じゃあ、将来がリエキにならないといけない。

アガートラム(-/2)：？？？
「シャドウじゃない。投影体だ、多分。なんだあれ」
「ディアボロスって異界の悪魔。悪魔にはよく、団でも皆ヤラれた。フツーのとはちょっと違うようだが」

アスィエ(3/0)：知り合い
「邪紋使い、アームズ？　よく笑う男だ。なんか、こざっぱり、か？　ああいうやつ、団にもいた」
「殴って解決するならそれが一番、ショウに合ってる。ってやつ。わかる」
「びじねすらいく。でも気のいいやつ。あのパワーいいよな、俺はあーはいかねえもん」

アーテシュ(3/3)：おさげうさぎ。マクラじゃない。ゾウっぽい。
「赤いおさげ。あんな子供でも物知りなんだな、メイジ。トシはまあ確かに、あてにならないが」そう、彼は歳を知らぬのだ。
「間違えたっぽい。変な顔された」
「ゾウになったらもぐらを助けてくれるらしい。帽子無いと、もっとちっちゃいよな」中身はゾウらしい。ぱおーん。
「ジューシャしてた。あんま話せなかったかもな。仕事だしな」腹が減る。
「知りたいのは、仲良くなりたいからなんだろ。でも、仲良くって、どうなればいいんだろうな」　それに仲良くなったって、いずれ
「真っ青だったり真っ白だったり。あれならまだまっかっかになってるほうがいいな」　後で様子見に行こう。

アニマ(1/1)：げんきなほう
「ロード。メサイア。ロイと同じか。全然違うけど。なんか、世のため人のため、みたいなやつ」
「ロイみたいな感じになりたかった、っぽい。全然違うけど、だから何だみたいなの、伝わったんかな。俺うまく言えねえからな」

アリスティード(0/2)：カザン領主
「領主。様。癖でつい、潜ったけど、やめないとな。……悪いこと、した」　触っちゃいけないものもあるのではないだろうか。
「謝られた。変なやつだ。でも俺がしようと思っても出来ないことばっかり、出来るやつだ」　多分。

アルティングル(1/0)：知り合い
「邪紋使い。みら？　じゅ？　イルクーツクにもいたな。化けたり混乱させたり、あれだ、からめて」こわやこわや。

アン(1/0)：知り合い
「投影体。ヨウセイなんだと。巨人はでけえけどこいつはちっせえちっせえ。飯少なくていいのはうらやましいかも」フシギ力いっぱいだった。

イェル(2/1)：こわいほう
「風船女が空飛ぶ男になってた。あと親切。とりあえず殴ってからってのはわかりやすくて、いい」
「女オメデトウ。出来ないやつはいらないらしい。やっぱり分かりやすいな。出来なかったことあんだろうな」俺はそうだった。今もか。
「手分けして退治。ヤクワリブンタン」俺もお前もいざとなれば殴るだけ。腹が決まってると、他のことがずいぶん早く決まる。

イツカ(1/0)：知り合い
「メイジ。おさげと似てた。アルケミスト？　女好きか。クチがうまそうで、気のいいやつ」　かも。にへらにへらしてた。

イブリース(0/1)：知り合い
「昔、でけえ蛇に舌なめずりされたことがあって、それを思い出した」　まだ死にたくねえな。返済終わってないし。

エスペランサ(2/0)：知り合い
「ショタイメンでマクラ誘ってきた変なやつ。マクラ売りしてるわけでもなさそうなのにな。あと多分、オヒトヨシだ」
「流石に慣れてたな。二度は死なないってコトか」

カチューシャ(-/2)：カザンの銀の姫
「ちっさい、けど、指とか髪の先まできらきらしてた。宝石って多分ああいうのなんだな。仲良さそうだった」
「あんま近寄らねえようにしないと、あいつぺたぺた触ってくる……」　そういうのはだめだ。なんか、だめだ。ひめは。

キーリ(1/0)：おさげの「主」
「コウセイネンってあんな感じなんだろうな。なんか、こっちに来る前のこと、思い出す」　懐旧/恐怖　それは君にではなくて。

クリューバー(1/0)：知り合い
「おさげと同じメイジ。いや、魔法は違うっぽい。でもメイジってドイツもコイツも燃やすのな。強い」

クロム(0/1)：知り合い
「混沌いじってたし、センゾクのメイジだなきっと。主と一緒で、変なやつだ」　小物など、警戒にも値しないということかもしれない。

ケルキオン(0/1)：知り合い
「ケルキオンもちかちかしてたな……あまいもんくれた、し、優しそうだった。多分」　たぶんな。ドーブツ的には。

コルト(1/0)：知り合い
「ライカンスロープ。悲鳴が犬。……つったら、怒られそうだ。野生のカン？　が、頼りになる」

ジュリア(1/0)：知り合い
「ジュリア・ローザ号、海賊船。語尾がうつる。あといい腕してた。脚もヨかったけど、触る機会はなさそうだな」

深緑の姫君(0/2)：知り合い
「エルフ？　の姫。叱られた。多分イイコにしろって言われたんだと思う」　穏やかって、一人で出来たためしがない。
「お前ずっとその姿勢だったのか」　尊敬した。

スヴェン(1/0)：知り合い
「老けてもいい男」ってやつなんだと思う。こういうやつもオトナって言うんかなたぶん。

ディートリッシュ(1/0)：知り合い
「にこにこポーカーフェイス。なんつったか。ええと。コアクマダンシってやつだ」　たぶん。あとすかーと。

ノリア(1/0)：知り合い
「ぷろふぇっとのメイジ言いづれぇ。ぷんぷんしてたけど世話焼き、みたいな。下町の八百屋のばあちゃんに似てる」

フラクタル(1/1)：知り合い
「邪紋見えなかったし、メイジがそばにいたからロードか、多分。ぼやっとしてたけど、でも隙無かったな、あんまり」　気づくの早かった。
「まっすぐなやつなんだと思う。フランがずっとくっついてたな。テキザイテキショか」　いたいからいるのか。

フラン(1/1)：知り合い
「フラクタルの横とか後ろとかにいたメイジ。ケルキオンと二人して、親切だった。……イブリースもか。厳しそうだが」　でも教えてくれたな、皆。
「フランは、しっかりしてる。仕事は仕事ってのは大事だな」　バランスがいい二人なのだろう。

ベリル(2/0)：知り合い
「殴るメイジ。あんなんもいんのか。びびってたから、コイツいるときはあんま潜らないようにする。めんどい」
「きょどったり、ムキになったり、かわいいもん好きだったり。なんつうか、女っつうか、女子？」　うんうん、かわいい。

ベルセル(0/1)：フクロウ。
「ベンキョー教えてくれるやつ。娘思いのオトウサン。ああいうのが、オトウサンなんだな。けど迷いすぎだ、オマエ」

ユピク(1/0)：知り合い
「殴るメイジ。でっかいのふっ飛ばしてた。ウィザードか。ビビったり気遣ってきたり、コロコロ変わるヤツだ」

ラティア(1/0)：知り合い
「アルケミスト。おさげとイツカといっしょだな。薬つかうの、すげー上手い。あと楽したがり。わかるぞ」

ロイ(3/3)：飯がうまくて目は弱くて、はぐらかすのが上手いだけで図太くなんかなかったフツーの"友人"。
「まともなロードは初めてみた、気がする。見えないの怖くねえのかな。セキニンカン、強そうだった」
「なんでわざわざ危ねえとこ出るんだろうなこいつ。そんなことしなくても生きていける奴だろ」　そうじゃなかったら？
「ドラゴン匿ってるらしい。群れに住んでたとかなんとかっつうかナニモンだあいつ」　タダモノではないさ。それだけ。
「アウルムとちりちりしてたな、最後。あとやっぱ、殺すの、ヤなんだな」　俺と逆だな。……そうかー。
「見た目通りキャシャで、ヤなことも普通にあって、でも言っちゃダメだってぐるぐるしてるヤツだった。色んな顔すればいい」　なんか、勿体無いと思ったんだ。
「自分がヒトじゃないコトにこだわりすぎなんだ、アイツは」　周りはお前ほど気にしちゃいないのに。いいけど。
　そう。いいんだ。なんでも。

ロザリー(1/0)：すげえメイド
「すげえメイド。くま語話せるし、動物りんごうまい。かわいかった。同じシャドウだけど、武器が違ってたな」

　解放、というよりは放逐だったのかもしれない。
　まともにしずかに呼吸する方法なんてまだ知らないから、泣き叫んで空気を取り込んで。

　俺を抱えた女は笑っていた。
　俺と女を抱く男も笑っていた。

　水とも、霧とも粘液ともつかない
　黒い、黒いうみに二人沈みながら

　確かに笑っていた。

＊＊＊

「嫌な臭いがする」と思うにはそれが「よくないもの」だと識っている必要がある。
　どろどろ爛れて崩れていくオヤの肉体に「よくないもの」を覚えるまで、そう間は無かった。
　肉が焼けて空いた穴へ群がり、ぼこぼこと音を立てて潜り込んた黒いものが、オヤの内側を食い荒らしていく。
　果たして彼等は、縦に崩れた。

＊＊＊

　脚が頭にある。
　腕が腹から生えている。
　オヤは随分形を変えてしまって、それでも、肩からぼこぼこと生えなおした顔は、最初に見たものと同じだった。

　黒が迫る。
　世界にいつの間にか放り出された俺は、
　呼吸もままならないまま、
　　オヤのように、
　　　　崩れ　　　る


──絶対に、御免だった。


＊＊＊

　焼けた肉に黒が群がる。泣き叫んだ。
　肺いっぱいに黒がのたうち回る。泣き叫んだ。息をした。
　オヤの腕がはなれても、追い縋る音が聞こえても、自分の身体が半分よりもっと腐って煙になってもソコに沈み着くまでずっとずっとやめなかった。
　
　ソコに行き着いたとき
　目玉一つしか残ってなかったけど、

　やめなかったから。

＊＊＊

「斯くしてお前はうみのそこまでたどり着き混沌を食い荒らし返し今の肉体を得て殺しと飴と焼きごてを与え続けた結果我が忠実ななーんの面白味もないドーブツに成り上がり下がったわけだねー。なので一旦放してやろう。面白いオモチャになって帰っておいで。また分解してやるからね。聞こえてないか？」



────『ハローワールド/膿の底』