人々は神殿を立て、太陽に祈り続けました。 荒ぶりし太陽が鎮まるようにと。 太陽は、祈りを捧げる人々に向けて仰りました。 『ならば祈りを捧げよ。年に2回、我に祈れ。その時に我はゆっくりと目覚め、その時に我はゆっくりと眠る』 『だが祈りを間違えれば汝らに災厄が下ろうぞ――――。汝らが約定を守り続ける限り、我は約束を違えぬ』 ――――レオノヴァ家の当主だけが祭壇へと昇り、祈りを捧げ、7人の騎士が神殿を取り囲み祈りを歌を捧げる形となりました。 それ以外の者が儀式中に侵入してしまえばどうなってしまうか――― かつてのカザン神殿の司祭長
カザンの神殿で執り行われた儀式『暁の儀』の最中、何者かが儀式中のイサーク王を暗殺。
その結果、『暁の儀』が失敗、更に禁忌が破られた。
その後、突如膨大な混沌の奔流があたりを塗りつぶし、それはノーザランという国を悉く覆い尽くした。
ノーザランの国々は、気候は変わり、地殻が変動し、大地は海に沈み、溶岩が溢れ、殺人術が伝番し、魔王が現出した。
一先ず混沌災害は落ち着いたが、昼夜の概念は国全体で揺らいでおり、国のあちこちに魔境が出現。
姫君であったエカチェリーナが女王となり、国をまとめ、"大聖印の顕現"を目標に掲げ、ノーザランから混沌を祓う事を誓い、暗闇からのスタートとなった。
混沌濃度が高く人々は未だ生活がままならない状態。
多くが雪で覆われているが、混沌災害の影響で、環境が激変し多様な環境に変化している。
かつて不凍港として、ノーザランの中心となっていた都市。
現在は周囲の火山活動が活発したほか、街も巨大な断層によって隔てられ、
溶岩が断層の底で煮えたぎっている。
城の周囲もまた溶岩で囲まれ、さながら魔界の城が如くそびえたっている。
最北にある都市。港街であり、バリスタを備えた海の猛獣を狩る為の船がいくつも並んでいる。
地殻変動により環境変化が起こったと同時に、体長300mを超える巨大なアザラシが墜落し
巨大な三日月湾を生み出した。そこはアザラシの秘境となったほか、地殻変動により、
特殊な鉱石が算出するようになった。
かつてノーザランにおける穀倉地帯で、ライ麦が広く生産されていたが、
作物は悉く枯れ果て、大地はひび割れ荒野と化した。<s>まさに世紀末</s>
蓄積してあった穀物は金へと姿と変え、金貸し業や保険業を始めるようになった。
その分格差は激しく、辺境は苦しい生活を強いられる。
かつて万年雪に閉ざされていた都市だが、現在は真逆の常夏のの都市となった。
地殻変動の影響で島となり、周囲にはジャングルが溢れている。
一見平和だが、ジャングルには得体の知れない投影体の蛮族が住み着き、
危険地帯となっている。
かつてイルクーツク、カザン、パラナをムルマンスクに結んでいた都市。
今は異界より投影された大坑道の集積地となり、現在もまだまだ交易都市として盤石。
しかし海中に沈んでしまい、地下と海中の二つの層に別れてしまった。
かつて軍事の要所であったが、今は砦が悉く崩壊し、またその再建は進んでいない。
しかし、一部のものにしか知られていなかった、この国の殺人術を国民総てが
混沌の影響で取得してしまい、一市民が非常に強力な力を持ってしまった。
いつでも互いに殺すことができたことで、却ってゆとりができ、小さな諍いもなくなった結果
この国は平和になった。
国の中心に位置する場所にあり、遺跡の上に建てられた都市だったのだが、
その遺跡は魔神王を名乗る少女の居城へと変貌を遂げ、かつての神官たちは、
悪逆の徒として反転してしまった。
重犯罪こそ少ないが、軽犯罪が非常に増えた他、魔神王の気まぐれで何が起こるかわからない、
文字通りの魔窟と化してしまった。
かつて、サマーラとパラナを結んでいた都市であったが、今は島国となってしまった。
気候変動のほか混沌の影響で大地が異常に肥沃になったり、魔境産の食物が増え、
食物が安定供給できるようになり、美食の苗床と呼ばれるようになった。
一方で最も海運が発達している国でもある。