独立魔法士というのは、ノーザランに所属しているが、特定の君主には仕えない魔法士の事です。
魔法士は通常アカデミーに所属して活動するか、君主に仕えており、それ以外の場合ほとんどは闇魔法士とされてしまいますが、
独立魔法士は、エカチェリーナ女王がアカデミーに要請して、ノーザランの地にのみ置かれた役職です。
独立魔法士たちは、魔法士協会で一定の実力が認められた魔法士にのみ認定され、
各門派の長から承認される事でなることができます。
独立魔法士たちは国に所属し、その成果を国に報告しなければなりませんが、
一方で比較的自由に研究などを行うことができます。
また、研究だけでなく、混沌討伐などで活躍することでも評価に繋がり、
その在り方は多様です。
独立魔法士の朝は早い。暁も見えぬ薄暗い中起床し、身支度を整え、 庭の薬草畑の混沌濃度を調整してから水をやり、朝餉にヤギのミルクと 干し果実入りのビスケットを食べながら読書にいそしむ。 午前は工房の中に再現された異界のような空間から植物を採取し、分析。 昼は黒パンを根菜を煮込んで作ったスープに浸して食べつつ、砂糖菓子で糖分を補給する。 午後は書物を取り出し、羊皮紙に計算結果や実験結果の経過をまとめ、 夕方には納品予定が近いアーティファクトに魔法を付与(エンチャント)する。 黄昏を眺めながらローストした鶏肉を葉物野菜と共に食し、 蝋燭を灯して一日の研究成果の振り返りを確認する。 就寝前には屋上に出て星の運行を観察し、 眠気が出てきたころに床に入る。