これはかつてノーザランの金床と呼ばれたころのイルクーツクである。
山岳部周辺ということもあり、積雪量が非常に多い。真冬は雪上船が活躍することも多く、その時期は一面の銀世界を見ることができる。タイガの森林もあり、自然も豊かだが厳しい。
都市全体が工業の街となっている。採掘、精錬、製鉄、鍛鉄全てが行われている。国内での武具や金具の生産を一手に引き受けており、彫金師なども多く工房を構えている。アカデミーから技術者を雇用している。
雪が深く、また水の状態も悪いため、農業は最低限で賄われている。一方で工業が盛んであり、鉄製品や貴金属の作成が主な産業となっている。しかし、工業にはアカデミーから派遣された技師が必要不可欠で(工程の過程で混沌による弊害を起こさないため)あり、コストがかさみ、決して裕福とは言えない。
イルクーツクは『ファミリー』と呼ばれる形態を取っている。
鉱山で生きる者たちは皆家族であり、共に助け共に戦う。
その形態はマフィアに近く、ボスが絶対的な権限を持ち、意思決定が非常に速い。
イルクーツクはそこら中にトンネルがあるが、山をもくりぬくといわれている巨大なトンネルが存在する。
かつてこの地に訪れた投影体が尽力して完成したトンネルと言われているが詳しいことは定かではない。非常に頑強で数百年崩れたことがなく、トンネルの中にも小さな街ができている。
イルクーツク最大の大衆酒場であり、多くの鉱夫や住人が利用する。
特別な部屋もあり、イルクーツク家の者も利用する。飯はあまり美味いとは言えないが、腹は満たされる。
詳細後日