現在ノーザランには膨大な数の魔境が存在する。その内のいくつか代表的なものをここで紹介する。

ムルマンスク

血塗られし邪神殿

ムルマンスク西部の山岳地帯の麓に、掘り抜くように作られた神殿型の魔境。
壁面は血で紋様が塗りたくられ、神殿内外には獣骨や人骨があちこちで積み上げられ、邪悪なモニュメントとして存在している。
この魔境に迷い込んでしまったものはその配下のものどもに捕らえられ、生贄の儀式を行われた後、
その"聖別"し、残った骨を積み上げるという。

ラーヴァレー(溶岩谷)

ムルマンスク南西部にできた巨大な谷。その下には溶岩の海が存在し、落ちれば生き残れる保証はない。
炎の精霊があちらこちらに存在し、下手に見つかれば攻撃される事もある。
そんな危険地帯の近くにはドワーフ族の集落がある。彼らは溶岩の熱で特殊な鉱石を鍛造しているとのうわさであるが、それを見るまでに至った者はほとんどいない。

アストラハン

星降りの大地?

大災害前のアストラハンで聖域とされた土地。流星がその地をめがけて降り注ぎ、
大小のクレーターが出来た大地では、不思議な生命体や現象があり、祈りを捧げると願いが叶う事もあるという。
ただし、流星の威力は凄まじく、危険な地帯であることは言うまでもない。

絶え間ない嵐の谷?

アストラハンの一角に出現した暴風が舞い続ける魔境。具現化した風の精霊たちが跋扈している。
風の方向も一定ではなく、その場に立ち続けるのも難しい。飛行しているのならばなおさらだ。
ただ、この魔境には透明な結晶があちらこちらに生えている。風の力が込められており、様々な用途に使用することができる。

ノリリスク

マウスホール?

ノリリスクの街の裏路地の隅にひっそりと開いている穴。小さな穴の中に広がっているのは、
広大な鼠たちの領地である。二足歩行で喋る鼠たちが跋扈し、台所の食糧を集めている。
ただ注意しなければならないのは、この魔境に入った者は鼠たちと同じくらいのサイズまで小さくなってしまうということだ。

ペルミ

混沌の渦潮?

ペルミの海上周辺に時折出現する巨大な渦潮。海洋生物やあらゆる船舶を呑み込んでしまう。
出現は突発的で、どこに現れるかはその時にならなければわからない。その中心には巨大な海魔が存在するという。

パラナ

食人密林

パラナに出現したジャングルの一部が魔境化し、巨大植物が人や動物を喰らい、跋扈している。
だが、魔境と化したジャングルには魅力的な資源も多い。
至極の甘さで死者すら蘇る果実。
10ct以上のダイヤモンドが実る花。
炎から身を守る軟膏となる樹液。
だがそれらは人々を誘う餌なのかもしれない……。

巨大地下迷宮

パラナの地下空間に出現した巨大な複合型魔境の迷宮。レンガ造りの巨大な迷宮が何層にもわたって地下空間に広がっている。
スライム上の生物や魔法生物、魔神などが出現する。迷路の途中に魔境があることも多い。
内包する魔境に変化はないが、ルートが不定期に変化し、新たな魔境が見つかることもある。

カザン

巨蜂の蜜溜り?

森林地域に鎮座する巨大な球体上の蜂の巣。近くの花畑に飛来し、蜜を吸いに来る巨大バチ達がいる。
厄介なのが、通常の魔境と異なり、魔境の外、且つ広範囲に影響を及ぼす。
魔境内部の壁面には赤子や高濃度の蜜がたくさん詰まっている。しかし気を付けなければならない。
彼らは混沌すらも蜜に変える。すなわち邪紋使いや君主にとっても餌となり得るのだ。

魔術王の指輪

最高ランクの危険度を持つ魔境。大災害の前より存在し、カザンの神殿に封印されていたが、行方が知れずとなった魔境。投影装備ではない。
この指輪には72柱の魔神が存在し、この指輪を身に着けた者はその力を自在に振るう他、召喚することができる。
本来10つあるはずの指輪であるため、力は弱まっているが、それでもなお強力であり、破壊は現状不可能。
この力を使えば一国を一夜にして攻め落とすことも容易い。

ノリリスク

イッツァ・パン・ワールド?

豪華な装飾の扉をくぐれば、そこにはパンだけでできた世界が。地面は食パン。木の代わりのフランスパンが刺さり、コッペパンで組まれたお家が建つ。
そこには妖精たちが暮らし、パンを焼いている。だが、パンを魔境内部で食べてはならない。
さもなくば、魔境から出れなくなってしまうから―――。

サマーラ

亡霊の戦場?

移動型魔境で、戦士たちの妄念が実体化し、終わらぬ戦場と化した空間。
倒しても殺しても復活し、死ぬことはない。巻き込まれたものも死ぬことはないが、
魔境の主に気に入られてしまったら出る事はかなわなくなるかもしれない。

その他

天空図書館

ノーザランの空に浮かんでいる天空の図書館。複合型の魔境であり、内部に様々な本型の魔境を備えている。
洋風建築の屋敷の中には所狭しと本が並べられているが、大半が呪いや魔法の品であったり、魔境を擁していたりする。
魔境の主は定かではないが、その最奥に潜み、書物を眺めているとされる。
その書物は様々な真実や虚実の叡智を持っているが、その本や写しは魔境を出た瞬間、ただの白紙となる。

雲海の国

ノーザランの上空に存在する雲の魔境。雲は歩くことができるが、少し足を踏み外せば落下してしまう。
雲と雲の間は虹の橋が架かっており、歩いて渡ることがある。常に形や規模が変動している。

幻影劇場

いつの間にか現われている劇場型の魔境。主に現れるのは深夜で、魔境が現れた周辺の人々はその劇団の席に座されており、強制的に演目を見せられる。
やっかいなのは一度座らされたらその演目を最後まで見るまで出られないというはた迷惑なところにある。
出入口はないので、出るためには演目を止めるしかないが、演目を止めるとなれば演者や支配人の怒りを買う事は間違いないだろう。

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2017-01-19 (木) 21:16:02 (2745d)